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アサーショントレーニングは夫婦関係に有効?やり方やデメリットなどをまとめてみた

夫を指差し責める女性

アサーショントレーニングってご存知ですか?

夫婦関係に思うところがあり、なんとか改善できないだろうかと調べていた時に知人に「アサーショントレーニングについて学んでみるといいかも」と助言をもらい、どんなものなのか調べ始めました。

より良い家庭を作りたい、家族全員と気分の良い関係を築きたい。

そう思っているけれど何をしたらいいかわからない方は、ぜひこの記事でアサーショントレーニングについて学び実践してみてください。

 

アサーショントレーニングとは?夫婦関係に必要なスキル?

アサーショントレーニングとは夫、子供、介護現場、学校で人間関係を円滑にするための技術として小学校から高校まで幅広い年代に取り組まれている具体的な方法です。

もともとは1950年代のアメリカで心理療法として誕生した「相手を尊重しつつ、自身の主張も通す為の技法」で、対人関係に悩む人々のための行動療法がはじまりとなります。

既婚者の方にとって、最も身近な対人関係は「夫婦」ですよね。

他人でありながら家族である、という難しい関係性に思い悩む人も多いはず。お子さんがいるご家庭では、夫婦喧嘩が子どもに及ぼす影響も気になりますよね。

2018年にゲンナイ製薬が調査した統計によると、夫婦喧嘩の頻度は月に2-3回が一番多く約26.4%、夫婦喧嘩の原因は配偶者の態度や行動についてがトップにあげられています。

喧嘩の原因についての自由回答では夫側は「言葉遣い」「言葉が足りない・言い方」など伝え方について、妻側は「返事をしない」「話を聞いていない」など意思疎通についてが多く書かれていたようです。

子どものためにも夫婦喧嘩はできるだけ避けたいけれど、言い方や伝え方を変えることは簡単なようでなかなか難しいですよね。

でも、逆に言えば言い方や伝え方さえ変えることが出来れば、夫婦関係は良好に築くことができるということなんです!

一緒にアサーショントレーニングを学んで、相手の気持ちを尊重しながら上手に自分の気持ちを伝える練習をしてみませんか?

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アサーショントレーニングのやり方

アサーショントレーニングは、相手に言いにくいことや難しい交渉などもスムーズに行えるようにするためのトレーニングです。

まずアサーショントレーニングを行う前に大切なことは、以下4つのマインドです。

  • 誠実であること
  • 対等であること
  • 率直であること
  • 自己責任の4つのマインド

この4つのマインドはアサーショントレーニングの土台となる考え方で、伝え方に迷ったときに立ち戻って考えるためのものですので、心の片隅に置いておいてくださいね。

アサーショントレーニングは、実際に対面してロールプレイで実践しながら学ぶワークショップが全国各地で開かれています。

他にもユーチューブに講義動画があったりAmazonや楽天で販売している書籍でやり方を学ぶこともできますよ。

さてアサーショントレーニングを始める前に、いまのあなたの自己表現タイプは何でしょうか?自分がどのタイプかわかると、アサーショントレーニングも理解しやすくなります。

まずは下記リンクから自分のアサーティブ度チェックをしてみましょう。

参考:アサーティブ度チェックシートhttps://re-sta.jp/assertion-1488

ドラえもんのキャラクターを例にした「3つの話し方」

アサーショントレーニングをわかりやすくするために、よく用いられるのがドラえもんのキャラクターです。

ドラえもんにでてくるお馴染みの3人をイメージすることで自己表現の大きな3つのタイプがわかりやすくなります。

気弱なのび太

いつもジャイアンやスネ夫に泣かされてはドラえもんに泣きついているのび太は、アサーショントレーニングでは「非主張的自己実現タイプ」に分類されます。

言いたいことがあるのに自分の気持ちを言えない、言い出せない方はこののび太タイプだといえます。

他者優先で自分のことは後回しにするため一見優しい人に見えますが、自分の意見を相手に伝えないことは不誠実で率直ではないと考えられています。

自己表現ができたとしてもあいまいな表現をしたり、消極的な態度をとったりするので、「自分はやっぱりだめだ」「どうせわかってもらえない」と諦めた気持ちになり、相手に対しては「譲ってあげた」「こちらの気持ちも知らないで」と恩着せがましく思うこともあります。

このタイプの方は、自分だけではなく結果的に相手のことも大切にできていないといえます。

自己中なジャイアン

「おまえのものはおれのもの」と豪語し、自分の意見を激しく主張することで周りを力で従わせるジャイアンは、アサーショントレーニングでは「攻撃的自己表現タイプ」に分類されます。

気に食わないことがあると大きな声で命令したり、時には暴力をふるうことで周りを従わせる方は、このジャイアンタイプだといえます。

自分の気持ちははっきり伝えることができているので、一見するとアサーショントレーニングは必要ないと思われますが、相手を攻撃して言い負かすことで意見を通すやり方は、正しくありません。

このタイプの方はこのような態度を続けると、周りから人がどんどんいなくなり、次第に孤立していってしまいます。

アサーションなしずかちゃん

相手のことを思いやりながら、でも自分の意見はきちんと主張するしずかちゃんは、アサーショントレーニングでは「アサーティブな自己表現タイプ」に分類されます。

自分の気持ちを素直に伝え、相手の反応を冷静に受け止めて建設的な解決方法を提案することができる方は、このしずかちゃんタイプだといえます。

のび太やジャイアンと違って自分も相手も大切にした伝え方をするので、とてもバランスよく気持ちの良いコミュニケーションをすることができます。

ただ自分の意見をぶつけるだけの言い合いのようなものではなく、お互いの意見を尊重しあった話し合いができるので、正しくアサーショントレーニングを実行できているといえます。

アサーションスキルをあげるために必須のDESC(デスク)法について解説

自己表現タイプがわかったら、次はいよいよ実践トレーニングを始めましょう。

アサーションスキルをあげるための助けとなる思考方法をDESC(デスク)法といいます。

D(Describe:状況を描写する)
E(Explain:表現する)
S(Specify:提案する)
C(Choose:選択する)

これらの頭文字をとり、DESC(デスク)法と言われています。

これは、アサーショントレーニングをする上でより具体的な方法です。

「D:Describe」 客観的な事実のみを相手に伝えます。自分の感情や相手の気持ちはここでは考えません。
「E:Explain」 事実に対する自分の気持ちを伝えます。攻撃的自己表現をするのではなく、冷静に自分はいまどのように感じているのかを伝えることが大切です。
「S:Specify」 その問題に対する解決策を提案します。この事実があって困っている状況を変えるような具体的で現実的な方法を提案しましょう。
「C:Choose」 提案が相手に受け入れられたときと受け入れられなかったときの行動を提示します。受け入れられなかったときは、相手に代替案を聞いてみるのもいいでしょう。

 

では具体的なシチュエーションに沿って、実践してみましょう!

晩御飯がいらないという連絡を夫がしてこなかった

ダメな例

「いつも言ってるのにどうして連絡できないの!あなたは毎回毎回私のいうことなんかまるで聞いていないわね。あのときも…」

せっかく晩御飯を準備していたのにいらないと言われると、ついカーッとなってこのように気持ちをぶつけたくなりますよね。

でもこれだとジャイアンのように大きな声で威嚇しただけで何も解決していませんし、関係ない昔のことまで問い詰めようとしています。

この調子では夫側も委縮して、何も言い返せないのび太のような状態になってしまって夫婦にとって何もメリットはありませんよね。

では、アサーショントレーニングを実践した場合の言い方をみてみましょう。

良い例

「出来立てを食べてもらおうと思って準備していたの。それが無駄になってしまってわたし悲しいわ。連絡を忘れないようにするために今度から携帯電話のTo Doリストに入れてアラームをかけておくのはどう?もしそれが難しいようなら、他に何か良い方法はないかな?」

晩御飯を準備していたのは出来立てを食べてもらいたかった、という事実を説明(D)して、それが無駄になってしまって悲しい気持ちを伝える。(E)そのあとに具体的な改善策を提案し(S)、相手にも選択肢を考えてもらう(C)。

この伝え方のポイントは主語が「わたし」であることです。

ダメな例のように「あなたは」と相手を責める言葉が入っていないので、相手からすると素直に受け入れやすい伝え方に聞こえますよね。

イライラしたときにそんな優しい言葉なんてかけられない!と思いますよね。

確かに良い例のような初めから完璧にDESC法にのっとって話すことは難しいと思いますので、DESCのひとつでも気にかけて言えるようになれば、自然と伝え方も変化してくるはずです!

こちらの伝え方が変われば相手の反応もいつもとは違って、きっと優しくなってくるでしょう。

アサーショントレーニングとソーシャルスキルトレーニングとの違い

アサーショントレーニングとソーシャルスキルトレーニングの違いは「何を目的としたトレーニングであるか」というところです。

ソーシャルスキルトレーニングは、発達障害や精神疾患を抱えている方の社会技能(ソーシャルスキル)を向上させ、社会生活をスムーズに送れるようになることを目的としています。

アサーショントレーニングは、ソーシャルスキルトレーニングのひとつであり、アサーション(自己主張)に特化した交渉術を学ぶことを目的としています。

つまりソーシャルスキルトレーニングという大きなくくりの中に、アサーショントレーニングが存在している、という関係性になります。

アサーショントレーニングのデメリット

アサーショントレーニングには上記のようなメリットだけではなく、デメリットももちろんあります。

それは「継続することが難しい」ということ。

アサーショントレーニングは、自分の気持ちをぶつけるのではなく一度考えてから冷静に伝えることが大切なので、心に余裕がないとなかなか難しいトレーニングになります。

忙しい毎日でついいつものように思ったことをそのまま口に出して相手にぶつけてしまうと、今までアサーショントレーニングを使って伝えてきたことまでも台無しになってしまう可能性があります。

人間関係や夫婦関係は一つずつ積み上げていくものですが、壊れるのは一瞬です。

相手の行動にイラっと来たときこそ、今までの努力が無駄にならないようにアサーショントレーニングを思い出すようにしましょう!

アサーショントレーニングを夫婦関係に活かす方法まとめ

  • アサーショントレーニングは夫婦関係に必要なスキルである
  • アサーショントレーニングをするために、まずは自己表現タイプを知ろう
  • アサーショントレーニングにはDESC法が大切
  • アサーショントレーニングはソーシャルスキルトレーニングの一環である
  • アサーショントレーニングのデメリットは「継続することが難しい」ということ

夫婦関係はライフステージによって大きく変わるので、ずっと同じ方法では関係を保つことは難しいですよね。

わたしも子どもが生まれる前と後では、相手との接し方は大きく変わりました。

この記事では夫婦関係を良好に保つために「アサーショントレーニング」という方法を紹介しました。みなさんのライフスタイルに合えばぜひ実践してみてください。

夫婦関係というのは、一番身近な人間関係のひとつです。

子供が巣立っていっても、最期まで一緒にいるのは隣にいるご主人や奥さんなので、いつまでも仲良くお互いのことを思い合った関係でいたいですよね。

「夫婦関係を改善したいけど、何か良い方法はないのかな?」と悩んでいたあなたにとって、ご紹介した内容が参考になれば幸いです。

ぜひアサーショントレーニングを試してみてくださいね。

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